霊のお話


まだ三鷹のアパートで暮らしていた時のこと。

夜中、部屋は真っ暗で、夫は眠っていて私も横になっていた。

すると、何かの気配が上方からスルリと侵入して

ヒュン、ストッと、部屋の中に着地したのを感じた。

次の瞬間!

今まで寝ていた夫がガバッと起きて

「ゴラァッ!!!!何者だぁぁ!!!こんの泥棒がぁああ!!オラァア!!」

と、この世のものとも思えない大声で叫び出した。

もともと声の大きい人だが、普段の怒鳴り声よりもずっとでかい!

私があまりの恐ろしさに怯えて、泣きながら、
「ど、どうしたの?」
と、尋ねると、
「今、誰かが部屋の中に入って来やがった!泥棒だ!!」

電気を点けたが誰もいない、ドア等も開いていない。

「実家に帰る・・」
私は先程の夫の声にまだ怯えていたので、着替えて実家に帰ろうとしたが

夫が優しい声で引き止めてくれたので、やっと落ち着くことが出来た。

気がつくと、例の気配もスッカリ消えていた。

霊もあまりの大声に出て行ったのだろう。

こんな風に、尋常でないキレ方が出来る人は
怒声で霊を追い出せるのかもしれない。でも私には無理。

私が20歳の頃、劇団の研修生をしていた事があったのだが
劇団の事務所にやたらと霊が出る。

私が驚いて事務の子に訴えても、
「うん、出るよ」
と、至って平静。
あまりにも日常茶飯事なので、皆慣れっこなのだそうだ。

それから演出家さんの別荘にも出る。

上で紹介した三鷹のアパートの事例は、まだ気のせいで処理出来るレベルだが

劇団や別荘の霊は、ハッキリと覚醒時に、しかも複数の人が認識しているので、絶対に気のせいではない!

複数の人が同時に確認出来る程の、存在感のある霊というものは、
マスコミ関係の場所に頻繁に出る事は実は珍しくないみたいだ。

以前この事を、とあるコミュで日記に書いたら。疑われたので悲しかった。

いや、目に見えない事だから、証明するのは難しいかもしれないけどさ。

金縛りみたいな、横になってる時の現象なら夢で説明つくかもしれないけど

ちゃんと起きていて、屋内で傍を誰かが通り過ぎて行ったり
誰かが座ってる気配ってのは、目を瞑っていても分かるよね?

その場にいれば、その疑う人だってちゃんと分かる筈なのに、と地団駄踏む

まあ、こーゆー話は信じない人が出るのは予測出来る事なので我慢だ

ところで霊の起源は何だったのだろうか?色々考えてみよう!

ノアの大洪水以前の話

人間を見守る200人の天使が地上の人間の女性が美しいのを見て
人間と結婚しようと決意したのだそうだ。
しかし、天使が人間と結婚する事は神に禁じられていたので
200人は山の上でお互いに呪いをかけ合って、
誰かが神に告げ口しないようにして、決意を実行した。

しかしその結果、彼等は元の天使の位には戻れなくなり、
悪魔にされてしまったのだそうだ。

200人は以外に少ない人数だ。でも、その他にも色々な理由で
(人間に教えてはいけない知識を与えた等)堕天した天使がいるから、
人数はもっともっと多いだろうね。

ところで、聖書によると、刑場や売春宿などの跡地は土地が穢れているので
そこに家を建てて住んではいけないのだそうだ。

土地が穢れるとはどういう意味だろう?所謂、残留思念の事かなぁ?

心理学の本によると、幽霊は純粋に心理的な現象なんだそうだ。

でも、もし特別な能力のある人が
もう死んでしまった人の残留思念を見る事が出来たとしたら、
もう死んじゃって居ない人の姿をその場所に見たりするのかもしれない。
後は、生霊とか飛ばす人もいるらしいし、
心理的なものや夢以外にも、幽霊の正体はそんなものじゃないかなぁ

などと色々考えると面白い。