今週のお題「母親」
母猫は子猫を可愛がる。心から可愛がる
女性ホルモンの影響で、そうなる仕組みになっているらしい。
私の母が幼い頃の話。
近所の家で子猫が沢山生まれたので、母はそれらを見に行った。
子猫達は非常に可愛らしく、母はその中の一匹を貰い受けて自分の家へ帰ってきた
縁側で靴を脱いで、ふと庭を見ると母猫が物凄い勢いで追って来るのが見えた。
唸り声を上げ、正に鬼の形相。
母は恐ろしくなり大急ぎで子猫を抱いたまま縁側へ上がる。
母猫は大きくジャンプ!!母に飛び掛って来た!
ピシャーン!!
間一髪!!母が閉めたガラス戸に、母猫が大きな音を立ててぶち当たる。
ガラスの向こう側で押しつぶされた、凄い形相のまま母を睨む母猫。
そのまま ズッ、ズッ、ズッ・・・と引力に引かれててずり落ちて行く。
母は命拾いをしたのであった。
こんな風に、子猫に対しては我が身の危険も顧みないのが母猫というものだが
子猫が大きくなり下に兄弟が出来ると、
これもホルモンの働きによるものなのか。もう上の子など全く顧みない。
大きくなったといえまだ子猫。母親に甘えたい。下の子とも遊びたい。
しかし母猫はそんな子猫を威嚇して下の兄弟にも近づけまいとするらしい。