今週のお題「甘酸っぱい出思い出」といえば若い頃の恋愛がらみ?

「好きなんです!本気なんです!先輩!」
高校三年の時、一年のA美に相談を受けた。

勿論彼女が好きなのは私では無い。
私と同じクラスのB君に片思いしたのだと言う。
A美「本当に好きなんです!でも片思いだしどうすればいいのか・・」
私「そりゃ告白しかないでしょ?」
A美「無理!!絶対無理!!もしも断られたら・・・」
私(いや、無理じゃないだろ??十中八九大丈夫だろが??)
私「一緒に行ってあげようか?」
A美「いえ、告白なんて・・・とても勇気がでない・・・
   先輩、又相談に乗って下さい・・・」
彼女はかなり本気で思いつめている様子だった・・

う〜ん・・A美がB君に片思いねぇ・・フムフム・・・・?
きっと彼には私には伺い知れない美点があるに違いないんだろう・・

こうなると授業中だろうと何だろうとB君をチラ見せずにいられない
席が私の方が前にある時でも無意識に首がぐり〜んと回って
後ろの席のB君に向いてしまう・・・
B君も怪訝な表情をこちらに向けてくる
でも駄目だ!思わずニヤけてしまう自分を抑えられない!!
完全に私は挙動不審な怪しい人となっていた。

チラチラとB君の顔を見ては、顔を背けて肩を震わせたり
堪えきれずにププッと吹き出したり・・・
今思い出しても私って最低の女子高校生!!

次にA美の相談に乗った時は彼女は泣いていた。私も困った
私「こうなったら手紙で告白するんだ!このままだと後悔する」
A美「・・・・勇気をだしてやってみます・・・」
私「よし!頑張れ!!」

そしてそのラブレター作戦は見事成功!!
二人は晴れて付き合うことになった。ヨカッタ

A美「先輩のおかげです!ありがとうございました!」
私「いやいや私は何もしていないよ(授業中笑ってただけだし)」
A美「そんな事ないです!でも先輩って凄いですよね」
私「は?何が??」
A美「だって勇敢だなぁと思って・・・
   先輩も好きな人が出来たら手紙で告白するんですよね?」
(するわけねぇ・・・ラブレター出した事も貰った事もねぇ・・)
そしてそれは現在でも無い。

そんな訳で他人の甘酸っぱい思い出はあっても
自分自身の甘酸っぱい思い出は無かった私であった。